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2012年1月19日 (木)

世界迷作童話劇場 第2話 

 

  

「しわよせの親父」

 

 

むかしむかし、ある港町に、『しわよせの親父』の像(ぞう)がありました。

 
冬が近づいてきた、ある寒い朝方の事です。

 
港町に、一羽のツバメが飛んで来ました。

 
「ふうーっ。ずいぶんと、遅れちゃったな。みんなはもう、目的地に着いたのかなあ? 今日はここで休んで、明日旅に出よう」

  
ツバメはしわよせの親父の足元にとまり、そこで眠ろうとしました。

 
するとポツポツと、しずくが落ちてきました。

 
「あれれ、雨かな? 雲もないのに、変だな。・・・あっ、親父さまが泣いている。もしもし、どうしたのですか?」

 
ツバメがたずねると、親父が答えました。

 
「こうした所にいると、港町中の悲しい出来事が目に入ってくるんだ。でもぼくには、どうする事も出来ない。だから泣いているんだよ」

 
「悲しい出来事?」

 
「ほら、あそこにツリーの見える広場があるだろう。そこで場所取りをしたいと嘆いている人がいる。でも寒くて朝一から来れないんだ」

 
「それは、お気の毒に」

 
「ツバメくん、お願いだ。ぼくの代わりに場所取りをしておくれよ」

 
「うん。わかった」

 
ツバメは親父の代わりに場所取りをしてあげました。

 
「つらいだろうけど、がんばってね」

 
親父のところへ帰ってきたツバメは、ある事に気づきました。

 
「不思議だな。こんなに寒いのに、なんだか体がポカポカするよ」

 
「それは、きみが良い事をしたからさ。ツバメくん」

  

次の日、親父はまたツバメに頼みました。

 
「ぼくの代わりにまた、才能のある若者のために場所取りをやってくれないか?」

 
「でもぼく、そろそろ出発しなくちゃ」

 
「お願いだ。きょう一日だけだよ。ねえ、ツバメくん」

 
「・・・うん」

 
ツバメが場所取りをやってあげると、若者にとても喜ばれました。

 

次の日、ツバメは今日こそ、旅に出る決心をしました。

 
そして親父に、お別れを言いました。

 
「親父さま。これからぼくは、仲間のいる場所に行きます。そこはとてもあたたかくて、暖房がいっぱいなんです」

 
けれど親父は、また頼みました。

 
「どうか、もう一晩だけいておくれ。あそこで、ビデオ撮りの女の子が泣いているんだ。さっさと動画を仕上げないとクリスマスが終わってしまうんだ」

 
「それでは、皆様の目に触れなくなってしましますねぇ」

 
ツバメはもう1回場所取りをやってあげました。

 

「親父さま、ぼくはもう旅に出ません。ずっと、おそばにいます。そして、親父さまの代わりをします」

 
「ツバメくん。ありがとう」

 
それからツバメは町中を飛び回り、困った人たちを見ては親父に話して聞かせました。

 
「それでは、ぼくのもっている金色の物を使ってくれ。そして撮影した写真を人々に分けてくれないか」

 
「わかりました」

 
ツバメは言いつけ通り親父から金色の物を取り出すとそれを使っては、港町に写真を届けてやりました。

 

やがて、空から雪がまい落ちてきました。

 
とうとう、楽日がきたのです。

 
さむさに弱いツバメは、こごえて動けなくなりました。

 
「ぼくは、もうだめです。親父さま、さようなら。良い事をして、ぼくはしあわせでした」

ツバメは最後の力で親父に挨拶をすると、そのまま力つきて死んでしまいました。

 
パチン!

 
その時、親父の心臓(しんぞう)も荷物の重さにたえかねて、はじけてしまいました。

 

次の朝、町の人たちはしわよせの親父の像が、すっかり汚くなっているのに気づきました。

 
「汚い親父なんか、どかしてしまおう」

 

そのころ、神さまと天使がこの港町へやってきました。

 
「天使よ。この港町で一番美しい物を持っておいで」

 
神さまに言いつけられて天使が持ってきたのは、親父の金色に輝くカードでした。

 
それを見て、神さまはうなずきました。

 
「よくやった。これこそが、この港町で一番美しい物だ。親父は、大変良い事をした。この者には代償を与えてやろう」

 
こうして人々を助けるために死んだ親父は、天国でカード請求のしわよせに苦しんだのです。

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

この物語は

 

 

 

 

フィクション・・・・・だといいなぁ・・・・・・

(;´∀`)

 

 

 

 

でもこんだけ通ってんねんから

 

 

 

 

「ひかり」のプレゼントくれてもエエよな~~~~

 

 

 

 

 

往復の「ひかり」

(;´Д`)

 

 

 

 

 

Img_5239  

 

 

 

 

 

ちなみに迷作童話の

 

 

 

 

第1話はコチラやったり・・・・・・

 

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